上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消せます。
2012.01.31(Tue):大人になってから
「ねぇ、うちは普通の家族だったよね?」
いつになく母が、声のトーンを落として私に聞いてきた。

母の体が、また少し小さくなったようだ。

『普通よ。ちゃんと普通だったよ』
首を傾げながら笑って嘘を言うのは私の癖。でも今日は本心。
私にとって【普通】は、この家族のサンプルしかないのだから。

『大丈夫よ、お母さん』そう言う私に、母も微笑む。

母は、自分の人生は幸せだったのだろうか。
「かなは、小さい時からしっかりしてた。せざるを得なかった。」
『そうね、皆が未だに私のこと優等生だったって言ってるし』
「本当にしっかりしていた。一人で何でも決めていた…」


過去色々あったけど、それでも、私は母が大切。
そんな事を言ったら笑われるだろうか?
2011.12.27(Tue):中学生時代
うちは貧乏だ。家は古い。
トイレもお風呂も、鍵がかからない。

当然、私がお風呂に入っていると、けんちゃんがドアを開ける。
来ると分かっているから、すぐに「あっちに行って!」と強く言う。
一度言えば、その日は開けてこない。
私の裸を見たい、というのもあっただろうけど、確認行為でもありそう。
こたつの件とは違い、これは障害的に仕方がない面もある、かも。
仕方がないと思わないとやってられないよ…

「あんたは言い方がきつい。」とよく母は言う。
私も、そう思う。毎回、軽蔑した目でけんちゃんに言いながら思う。

帰省している時は、毎回。

鍵のかかるお風呂がほしい。
ゆっくり足を伸ばして入れる、キレイなお風呂がいいな。

そう思いながら、苦笑する。
「私なんかが、そんな生活を送れるわけがないじゃんね…
こんなにきつい性格の私が、上手く生きて行けるはずないよ。」

毎回、思う。
2011.12.09(Fri):小学生時代
こたつに入ると、けんちゃんがこたつの中に頭から入る。
けんちゃんが、私の服を脱がそうとする。
その時にうたた寝をしていれば、下着も一気に脱がされる。

「そこにいなければいいじゃない」
「寝なきゃいいじゃない」

言われることは分かっている。だから、言わない。


急に触れられるのは、例え恋人であっても酷く驚く。
手を払いのけることもある。怯えた表情で、相手を見る。
相手が我が子でも、必要以上に声を荒らげてしまう。

これは、もう治らない。
2011.10.19(Wed):大人になってから
スーパーのエレベーターで乗り合わせた母と子二人。
ベビーカーには、ニコニコ笑顔の子どもが乗っていた。
ベビーカーの持ち手を握るのは、まだ小さな女の子。

「可愛いですね。」と言う私を睨みつけた、母親。
ベビーカーに乗っていたのはダウン症だとすぐ分かる子。
ベビーカーを押す小さな女の子は、笑っていない。

いろいろあるよね。これからもあると思うよ。
私も、自分の周り全てが敵だと思っていたから…
でもそれでも生きていくしかないんだよ。命ある限り。


もしかしたら、けんちゃんと親と一緒に歩いていた時にも、
そういう気持ちで見ていた人がいたのかな?

「頑張れ。私も、同じよ。」
そう思っていた人、いたのかな?

そんな風に、ふと思いました。
2011.10.09(Sun):日々雑記
ネットはいつも身近でしたが、自閉症関連からは少し離れていました。

2年前、癌が見つかりました。
幸いにも治療が可能な段階で発見され、手術・投薬も終了しました。
今こうして生きています。再発所見は今のところありません。

「癌だった」ことを、ここにオープンにできる程、元気になりました。

私、30代です。癌になった原因は分かりません。
しかし、癌細胞は自分が作ったもの。それだけは分かります。

皆さん、ご自愛ください。