FC2ブログ
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

うちは貧乏だ。家は古い。
トイレもお風呂も、鍵がかからない。

当然、私がお風呂に入っていると、けんちゃんがドアを開ける。
来ると分かっているから、すぐに「あっちに行って!」と強く言う。
一度言えば、その日は開けてこない。
私の裸を見たい、というのもあっただろうけど、確認行為でもありそう。
こたつの件とは違い、これは障害的に仕方がない面もある、かも。
仕方がないと思わないとやってられないよ…

「あんたは言い方がきつい。」とよく母は言う。
私も、そう思う。毎回、軽蔑した目でけんちゃんに言いながら思う。

帰省している時は、毎回。

鍵のかかるお風呂がほしい。
ゆっくり足を伸ばして入れる、キレイなお風呂がいいな。

そう思いながら、苦笑する。
「私なんかが、そんな生活を送れるわけがないじゃんね…
こんなにきつい性格の私が、上手く生きて行けるはずないよ。」

毎回、思う。
スポンサーサイト

自慰

重度の知的障害を持つ、自閉症のけんちゃん。
施設を利用するようになってからは、主に週末帰省となりました。

その頃から、けんちゃんは毎日自慰をするようになりました。
初めて目の当たりにした時は、とにかく衝撃的で気持ち悪くなり、
胸がつぶれる思いで急いでその場から立ち去りました。

私はとにかく吐き気がするので、自慰をしそうな雰囲気が分かるとすぐに
けんちゃんのいる部屋から急いで立ち去ります。

ある時、母もその場にいて私は立ち去るに立ち去れなかった時、
母は一言、言いました。「施設に行くようになって変なこと覚えたのよ」と。


今の私なら…色々と思うことがあります。
けんちゃんは、一生恋愛も、結婚も、セックスもすることはない。
そのことは、人が人として生きる上でどういった意味をもつのだろうか。

しかし当時の私は、けんちゃんの行動に傷付くことが多かったのでした。
同時に、けんちゃん、男性全般への嫌悪感を持つことになります。


…誰のせいでもないのです。
時間はかかりますが、気持ちに折り合いをつけることはできます。
けんちゃんも私も、結局は自分の人生を生き抜くしかなく、しかしそれは、
誰に同情される覚えもなく、自分にしかできないことなのです。

 | BLOG TOP |  NEXT»»


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。