どうせ。
私なんか、どうせ。劣等感の塊。


どうせ、いい事なんかない。
いつも最悪のことを考える。私なんかが生きていたって、どうせ。

どうせ、いいところなんかない。
皆が見ている私は、作られた優等生。本当の私を知ったら、どうせ。

どうせ、誰にも愛されない。
こんな私を受け止めてくれる人はいない。受け容れられる訳がない。


褒められれば、裏を読む。言葉のままを、信じない。
腹を探る。繕う。そういうのが得意なのよ。そうは見えないでしょ?

いいこちゃんしているのを本当の私だと思ったの?大概にしろよ。


「本当の君は、弱いんだ」分かった風に、言わないで。
私は、弱くはないし、強くもないし…でも、弱くはないんだから。


…どうせ、後悔するのよ。あなたも。
『私、大学に進学したい。一人暮らしをしたいの』
私が、母にそう伝えたとき、母はとても驚いていました。

母は、短大か専門学校への進学はあり得ると思っていましたが、
大学へ進学、しかも親元を離れたいと言うとは思っていませんでした。

理由は何でも良かった。
でも、とにかく実家を出たいと私は思っていました。
経済状況も知っています。傾きかけた自営業、余裕はありません。

幸い、日本育英会の第一種奨学金(無利息)の貸与が認められ、
自治体独自の奨学金も借りることができることとなったため、
卒業後の返済金額を計算したらかなり頭がくらっとしましたが、
学費に関する説得はできました。

「…分かったわ」母は言いました。意外とあっさり認めてくれました。


自分のことを、誰も知らない土地へ。
自閉症のけんちゃんのことを、誰にも言われない土地へ。
部屋は4畳半。トイレもお風呂も共同のアパートに契約をしました。

『私、自由になれるのかな』
高校の卒業式の後は、そのことしか考えていませんでした。

入学式に出席したい、引っ越しも手伝うとの母の申し出には、
迷いましたが、しばらく母とも会わないと思うとそれ位はいいかなと
4月に入ったら二人でその土地へ行くという約束をしました。

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