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天使

「あんたに障害がないのは、けんちゃんが全て背負っているからだよ。
だから、けんちゃんを一生、ずっと大事にしなさいね。」

多分、私が中学生のころ。母に言われた言葉です。

母から見たけんちゃんは、天使だったのだと思います。
かわいいけんちゃん。誰かが守らないと生きていかれないけんちゃん。

その時は、『そう』と、言い、そんなもんだと私も思いました。

そのころ、けんちゃんも思春期でした。
相変わらず、パニックの時は私に噛みついてくる一方で、
普段から、私の体を性的な目的で触ってくるようになりました。

そのころは私も、知的障害や自閉症がどのようなものかは分かり、
第二次性徴も、何となくは理解しつつあったけれど、頭では分かっても
体を触られたり、お風呂をのぞきに来られたりすると、傷つきました。

ある日、母に思い切って伝えました。
『けんちゃんに体を触られるの、嫌なんだけど…』
母は、間髪入れずにいいました。
「そんなこと、(けんちゃんが)するわけないでしょ!」

そう言われた時、この類いの話はしてはいけないんだと思いました。

天使のけんちゃん。

母から見たら、一生、かわいい天使のけんちゃん。
私にとっては、天使なんかじゃない。でも、それは言っちゃいけない。


私に障害がないのは、けんちゃんが障害を負ったため。
だから、私は、我慢しなければならない。

そのころから、私はいつも、死にたくなっていた。
どうやって死のうか、いつ死のうか、頭から離れなかったのです。
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