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「ねぇ、うちは普通の家族だったよね?」
いつになく母が、声のトーンを落として私に聞いてきた。

母の体が、また少し小さくなったようだ。

『普通よ。ちゃんと普通だったよ』
首を傾げながら笑って嘘を言うのは私の癖。でも今日は本心。
私にとって【普通】は、この家族のサンプルしかないのだから。

『大丈夫よ、お母さん』そう言う私に、母も微笑む。

母は、自分の人生は幸せだったのだろうか。
「かなは、小さい時からしっかりしてた。せざるを得なかった。」
『そうね、皆が未だに私のこと優等生だったって言ってるし』
「本当にしっかりしていた。一人で何でも決めていた…」


過去色々あったけど、それでも、私は母が大切。
そんな事を言ったら笑われるだろうか?
スーパーのエレベーターで乗り合わせた母と子二人。
ベビーカーには、ニコニコ笑顔の子どもが乗っていた。
ベビーカーの持ち手を握るのは、まだ小さな女の子。

「可愛いですね。」と言う私を睨みつけた、母親。
ベビーカーに乗っていたのはダウン症だとすぐ分かる子。
ベビーカーを押す小さな女の子は、笑っていない。

いろいろあるよね。これからもあると思うよ。
私も、自分の周り全てが敵だと思っていたから…
でもそれでも生きていくしかないんだよ。命ある限り。


もしかしたら、けんちゃんと親と一緒に歩いていた時にも、
そういう気持ちで見ていた人がいたのかな?

「頑張れ。私も、同じよ。」
そう思っていた人、いたのかな?

そんな風に、ふと思いました。

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